JR東日本など関東の鉄道事業者8社は2027年度から磁気式の切符を廃止しQRコード印刷をした切符に変更すると発表した。
関東の鉄道事業者8社、京成、京浜急行、新京成、西武、東京モノレール、東武、東日本旅客鉄道(JR東日本)、北総は、現在の裏面に磁気が塗ってある切符を2026年度末までに廃止して、代わりにQRコードを印刷した切符を提供する。
SUICAなどFelicaによるICカード方式は継続して提供され、またゆりかもめのようにクレカのタッチ決済を始める事業者もある。
一時代をけん引した磁気式切符は間もなく消えていきようだ。
昭和の初めのころはすべて人力だった。切符を買うのも窓口で人にお願いする。乗るときは改札を通るが、そこで人に切符をはさみを入れてもらう。降りるときは切符を人が回収する。
そんなやり方では人件費がかかる。このため考えられたのが磁気で乗車駅、金額、日時を記録して、切符の販売も改札も自動化する方式だった。
今も駅に行くとみる光景は1980年代頃に全高国展開が終わったと思う。もちろん今でも自動切符販売、自動改札がない駅もあるだろうが。
磁気式切符の問題は再利用にある。
上野リリースに書かれているが、磁気部分には金属が含まれており、リサイクルするには紙から磁気をはがす必要がある。とても面倒だ。
このため鉄道各社はリサイクル費用を減らすため、磁気式の切符をやめたかったのだ。
また磁気式切符は改札機に投入するが、中で詰まる場合がある。その都度乗客に迷惑が掛かり、その対応に駅員のコストがかかる。この辺りも気になったのだろう。
QRコードを紙に印刷して、改札機で読み取るようになる。
QRコードに記録する情報は8社が共同で運用するサーバで管理するそうだ。これにより直通運転などで立てばJR東日本で乗ってモノレールで降りる、ような場合も従来と使い勝手は同じ1枚の切符で改札口を通過できる。
2026年度中に各社の対応を終えて、2027年度からは磁気式切符はなくなるようだ。歴史的な記念になるかもしれないので、買っておいては。
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