JSR(4185)に対して産業革新投資機構(JIC)がTOBを行っていたが、4月17日に成立したと発表された。
JSRは半導体材料を扱う企業だ。半導体は経済安全保障が叫ばれる中、国策で保護しようとしている。
TSMCに巨額の補助金を出して熊本に工場を作ったことだけでなく、キオクシアにも補助金を出す構想があるという。
半導体はすそ野が広い事業領域だ。TSMCのように半導体チップを作る企業だけでなく、その材料を作る企業も必要だ。
経済安保を考えると、材料メーカも保護しないといけない。材料メーカが共産圏の配下に入ったら、必要な半導体を作ることができなくなる。
そういう経緯から、官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)がJSRにTOBを行い、4月17日に成立した。今後は残った株を買い進め、夏ごろに上場廃止になる。
買い付け価格の4,350円にサヤ寄せしていたが、TOB終了で株価は若干下がっている。
半導体関係の企業は今後もこのようにTOBの対象になりそうだ。
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