先週の7&iHD(3382)に関するニュースは多彩だった。MBO頓挫から始まり、社長の交替、自社株買いとなり、今後がまだまだ見えていない。
先週の7&i HDの発表された内容を確認しよう。
3月6日に7&iHDは噂が出ていた社長交代を発表した。9年に及ぶ井阪現社長の体制は終わり、社外取締役のデイカス氏が5月末の株主総会を経て新社長になる。
7&i 体制刷新 自社株買い 北米上場 2503 出典:日経
デイカス氏は「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングや、米ウォルマートを経て同社傘下となった西友のCEOなどを歴任した。
ファンドの重役が」社外取締役なのかと思ったのだが、どうもそうではない。テレビのニュースで見たが、日本語ペラペラな人だ。しかも親が7イレブン店舗を経営していたとか。
これほど客に近い経営者は少ないだろう。いい人材がいたものだ。
低迷する株価については即効性のある自社株買いを行うという。
セブンは2030年度までに自社株買いを実施する計画も公表した。時価総額の約4割に相当し日本企業では異例の規模となる。トヨタ自動車(1兆2000億円)やホンダ(1兆1000億円)が1兆円を超える取得枠を設定している。実施すれば、これらを上回る巨額な株主還元策となる見通しだ。
2兆円もの規模の自社株買いは聞いたことがない。この原資はヨークHDの売却と北米事業の上場で得られるものを想定しているという。
ということはこれら事業をうって本業に投資するつもりは全くないということか。それで大丈夫なのだろうか。
北米のコンビニ事業のを手掛けるUSの子会社を2026年後半までに北米で上場するという。この話も買収防衛のために話が出ていたが、上場するということはカナダのコンビニ会社にも買われる可能性がある。資金を得るためとはいえ、これはすべきことなのだろうか。
他に、セブン銀行の保有比率を40%まで落として、連結対象から外すそうだ。
決算不調、スーパーマーケット事業の切り離し、カナダ社の買収提案から始まり、2024年の7&i HDは迷走の1年だった。
2025年は新社長の下で巻き返せるのだろうか。
資産売却により資金は得られるもののほぼすべてを自社株買いに使ってしまい、成長のための投資戦略が見えない。
コンビニ一本足になる7&i HDは今後コンビニ事業の不調が即赤字決算につながる。いずれは再度多角化に舵を切るかもしれないが、数年はこのままかな。
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