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【2026年3月期通期決算比較】通信会社4社の業績を比較 NTT、KDDI、ソフトバンク、さくらインターネット

   
【2026年3月期通期決算比較】通信会社4社の業績を比較 NTT、KDDI、ソフトバンク、さくらインターネット
 

自分の投資方針の整理のために始めた決算情報のまとめ。これを使って、同業の比較をしていく。
今回は通信会社4社を比較する。
NTTのまとめはこちら。

KDDIのまとめはこちら。

ソフトバンクのまとめはこちら。

決算、株主優待、銀行の比較はこちら。

決算情報

まずは対象の3社の決算情報。
NTT(9432)は今年NTTデータを買収してさらに大きくなった。この3社は固定通信、無線通信だけでなく、通信に付帯するサービスも提供しているが、NTTは未来に向けたIOWNの開発を進めている。それを進めてAIOWNをぶち上げた。

KDDI(9433)は元は第2電電として出発したDDIと国際電話のKDDが合併してできた、NTTに対抗する事業者だ。最近では三菱商事とローソンを買収して、通信以外の事業に踏み出している。
子会社の循環取引で3Q決算の開示が遅れたが、結果は増収増益。

ソフトバンク(9434)はソフトバンクグループの携帯電話事業会社。最近はAIに関する投資の話をよく聞く。携帯電話というよりはデータセンターやAIの会社になりつつある。

さくらインターネット(3778)はデータセンターを運営する企業だ。春にガバメントクラウドに認定された。

決算の比較

通信とくくられても事業内容は微妙に異なる。それが決算に表れているようだ。


NTTKDDIソフトバンクさくらインターネット

2026年3月期
通期決算
2026年3月期
通期決算
2026年3月期
通期決算
2026年3月期
通期決算


売上高
144,09160,719.270,387353

営業利益
17,062.210,991.310,425.8-4.0

経常利益
15,819.27,806.67,266.21.1

親会社に帰属する
当期純利益
10,370.327,071.15,507.62.2


前年同期比

売上高
+5.1%+4.1%+7.6%+12.4%

営業利益
+3.4%+1.1%+5.4%

経常利益
+1.1%+6.1%+10.9%-97.4%

親会社に帰属する
当期純利益
+3.7%+7.9%+4.7%-92.6%


1株当たり純利益
12.61円183.59円11.35円5.40円

通期配当
5.3円80円8.6円5円

株価
150.2円2529.5円221.8円3295円

配当利回り
3.5%3.2%3.9%0.2%

株主優待
dポイント
(1,500円相当)
Pontaポイント
(2,000円相当)
PayPayポイント
(2,000円相当)
QUOカード
(500円相当)

配当+株主優待利回り
13.5%4.0%12.9%0.3%

配当性向
42.0%43.6%75.8%92.6%

NTT

2026年3月期
通期決算


売上高
144,091

営業利益
17,062.2

経常利益
15,819.2

親会社に帰属する
当期純利益
10,370.32


前年同期比

売上高
+5.1%

営業利益
+3.4%

経常利益
+1.1%

親会社に帰属する
当期純利益
+3.7%


1株当たり純利益
12.61円

通期配当
5.3円

株価
150.2円

配当利回り
3.5%

株主優待
dポイント
(1,500円相当)

配当+株主優待利回り
13.5%

配当性向
42.0%

KDDI

2026年3月期
通期決算


売上高
60,719.2

営業利益
10,991.3

経常利益
7,806.6

親会社に帰属する
当期純利益
7,071.1


前年同期比

売上高
+4.1%

営業利益
+1.1%

経常利益
+6.1%

親会社に帰属する
当期純利益
+7.9%


1株当たり純利益
183.59円

通期配当
80円

株価
2529.5円

配当利回り
3.2%

株主優待
Pontaポイント
(2,000円相当)

配当+株主優待利回り
4.0%

配当性向
43.6%

ソフトバンク

2026年3月期
通期決算


売上高
70,387

営業利益
10,425.8

経常利益
7,266.2

親会社に帰属する
当期純利益
5,507.6


前年同期比

売上高
+7.6%

営業利益
+5.4%

経常利益
+10.9%

親会社に帰属する
当期純利益
+4.7%


1株当たり純利益
11.35円

通期配当
8.6円

株価
221.8円

配当利回り
3.9%

株主優待
PayPayポイント
(2,000円相当)

配当+株主優待利回り
12.9%

配当性向
75.8%

さくらインターネット

2026年3月期
通期決算


売上高
353

営業利益
-4.0

経常利益
1.1

親会社に帰属する
当期純利益
2.2


前年同期比

売上高
+12.4%

営業利益

経常利益
-97.4%

親会社に帰属する
当期純利益
-92.6%


1株当たり純利益
5.40円

通期配当
5円

株価
3295円

配当利回り
0.2%

株主優待
QUOカード
(500円相当)

配当+株主優待利回り
0.3%

配当性向
92.6%

考察

注目すべきところは以下の点か。

  • NTTの株主優待は実は訳あり。利回り13.5%は毎年実現できるわけではない
  • 配当利回りはソフトバンクが1位。株主優待はPayPayなので使い勝手がいい
  • さくらインターネットの配当性向が高すぎ

 

KDDIとソフトバンクの株主優待は単純だ。ともに1年以上保有する株主に贈られる。さくらインターネットも単純だ。
ややこしいのはNTTだ。

  • 継続保有2年以上3年未満の株主には1,500ポイント
  • 継続保有5年以上6年未満には3,000ポイント

2年~3年、5年~6年目以外の株主には贈られない。確かに今年は何も来なかった。
つまりNTTの(配当+株主優待)利回りは半分嘘である。残念ながら上記条件を正確に簡潔に表現する方法を思いつかないので13.5%としたが、実態は株主優待なしとほぼ同じだ。NTTにはこの点を早急に改善してほしい。

3つ目の配当性向については、さくらインターネットはGPUにかなり投資してきた。利益が少ない中の配当なのだろう。

過去10年の売り上げ、純利益比較

過去10年の売上高、純利益のグラフで比較する。なお、さくらインターネットは他社と比べて1/100の規模なので除外した。

 通信 売上高比較 2606

通信 売上高比較 2606

企業規模の違いといってしまうには説明が必要だろう。NTTはもともと電電公社。日本で唯一の通信会社だった。このために持っている資産が多く、提供するサービスも多い。一方でKDDIもソフトバンクも民間企業が一から作り上げたものだ。売上高は2倍強。KDDIとソフトバンクを足してもNTTに及ばない。

 通信 純利益比較 2606

通信 純利益比較 2606

純利益もNTTが大きいが、2倍もの開きはない。つまりNTTは売り上げに対する利益率が良くない。おそらく大企業病の弊害で利益を生まない部署、従業員が多いのだろう。ソフトバンクは2022年度に一時的にKDDIを抜いたが最近はまたKDDIとの差が開いている。PayPayへの投資のためかもしれない。
通信業界はサブスクで月額料金を得られるのだが、基地局の設置、数年おきに来る電波の変更で投資を続けなければならない。

投資方針

近未来の技術に期待するなら、NTTへの投資もいいだろうが、3.5%という高配当とは言えない配当利回りしか得られないので、配当を求めるなら他の銘柄に投資するほうがいいかもしれない。ただ、株価がボックス圏で上下を繰り返す銘柄は利益を生み出しやすい。安いときに買って、高くなったら売る、薄利のキャピタルゲイン狙いでもいいだろう。

個人投資家は株主優待を満喫できるので、ソフトバンクを100株をまず買い、資金に余裕があればKDDIも持っておくといいかな。
さくらインターネットは値上がり益を狙うのならいいだろう。

株式投資で参考になる本

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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