3Q決算が続く。通期の決算に向けての分かれ道になるだろう。
今回は不調な決算を発表した、京セラ、ローム、イビデン。昨年は半導体の好況で好決算だったと思うが、今年はかなり厳しい。
2025年3月期3Q決算は減収減益。売り上げの減り方は微々たるものだが、利益は大きく下げている。
京セラ 2025年3月期3Q決算 出典:京セラ 以下同じ
売り上げは大差ないが、利益は大きく8割も落とした。
京セラ 2025年3月期3Q決算
また海外子会社の繰り延べ税金資産の取り崩しにより180億円下げている。
京セラ 2025年3月期3Q決算
セグメント別にみると、コアコンポーネントの利益の落ち込みが目立つ。これが先の半導体部材だろう。
京セラ 2025年3月期3Q決算
通期の予想は前回から下方修正している。
売上高 2兆円 前年比-4.2%
営業利益 210億円 前年比-71.9%
当期利益 200億円 前年比-81.1%
まあかなり散々な決算だ。
京セラ 2025年3月期3Q決算
良くない決算のため株価が下がると思われるが、先回りして自社株買いを発表している。2026年3月期に2,000億円、2027年~2029年に2,000億円を買い付けるそうだ。
他に保有するKDDI株の売却も発表している。
悪い決算を受けて翌4日は下げると思われたが逆に上げた。200円弱上げており、7日の終値は発表前から100円弱上げて1,648.5円。
半導体メーカのロームも減収減益。
ローム 2025年3月期3Q決算 出典:ローム 以下同じ
こちらも散々な決算だ。電気自動車やパワー半導体の販売が不調だったようだ。電気自動車はUSはじめ巻き戻しが起きており、日産もあおりを受けて悲惨な決算になっている。
ローム 2025年3月期3Q決算
営業利益の分析シートだ。昨年同期の108億円をスタートして、材料費、在庫により-123億円、固定費の増加-54億円がきいて、大きななマイナスになった。
材料費は物価高、円安から来ているのだろう。
ローム 2025年3月期3Q決算
ローム 2025年3月期3Q決算
3Qの結果がそのまま通期に見えているようだ。4Qでのリカバリは無理なのだろう。
不調な決算発表の翌日は40円ほど下げたが、すぐに戻り、7日終値は1,544.5円。
昔からCPUなど半導体のICパッケージを手掛ける。昔からインテルと仲良しだったが、昨今のインテルの不調の影響を受けているのだろうか。
イビデン 2025年3月期3Q決算
通期予想は、
売上高 3,700億円 前年同期比-0.1%
営業利益 400億円 前年同期比-15.9%
当期純利益 250億円 前年同期比-20.6%
売り上げはあまり変わらないのだが、利益が下がっている。こちらもコスト高か、あるいは売れなくて値引きしたか。
発表の翌日は600円余り下げて、落ち着いている。7日の終値は3,735円
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