【3Q決算】2025年3月期3Q決算　JAL、ANA

 

3Q決算が続く。今回は航空業界のJALとANA。両社とも増収だが、JALは増益、ANAは減益と分かれた。

  

JAL(9201)

一時倒産し国有化されて再生。再上場した。昨年は羽田空港の衝突事故や何度かの不祥事があったりもした。

2025年3月期3Q決算は増収増益。

四半期の連結売上は、前年同期比で増収増益。売上収益は再上場後の最高額。

3Qは
売上収益　　13,859億円　前年同期比+10.9%
四半期利益　1,363億円　前年同期比+6%

通期では
売上収益　　19,300億円　前年同期比+16.8%
四半期利益　1,000億円　前年同期比+4.7%

四半期よりも利益の増額は減るがまずまずなところか。

セグメント別ではFSC、フルサービス提供のJAL便がほとんどを占めているが、他にはLCC、マイル。金融、その他がある。
コロナ明けから続く客の回帰でFSCは好調だ。特に旅客の伸びが大きい。

決算発表の翌5日は好調な決算だったにも関わらず100円弱下げた。しかし6日は相場が上げ調子でつられたのか上げた。6日の終値は2,537.5円

ANA(9202)

ANAもJAL同様にコロナ禍で大きなダメージを負った。コロナ明けでJAL同様に復活している。しかしこの3Qは増収減益だ。

3Q決算は、増収減益だ。売り上げは過去最高、しかし営業費用がコストアップで利益を落としたようだ。
売上高　　6,031億円　前年同期比+11.5%
営業利益　5,404億円　前年同期比-21.9%
純利益　　532億円　前年同期比-4.5%

通期予想は、上方修正している。円安と機材の補償金のようだ。
売上高　　22,550億円
営業利益　1,800億円
純利益　　1,400億円

セグメント別売上では、航空事業がほとんどを占めている。JAL同様にこちらも好調だ。
一方で営業利益は航空事業が減らしている。おそらく原料や人件費のコストだろう。

決算を受けて発表の翌日4日は40円ほどあげて始まったが、すぐ下げた。発表前より40円下げていたが、こちらもJAL同様に6日は相場の上昇で決算発表前まで戻した。6日の終値は2,896円。

JALもANAも同様のセグメントで利益を上げているようだが、JALはマイル、金融を開拓している。ANAは商社事業が大きいようだ。
今後両社がどのように進んでいくか楽しみだ。