東京都は予算が多くあるのでいろんな独自施策を考えて提供している。週休3日制をやっているそうで働く人にも改革をしているが、次世代を担う高校生の科目に独自のものを追加する方針だ。追加されるのは最先端の生成AI、データサイエンス、行動経済学など。
新年度から教材を作り始めるという。導入時期は未定だが、ひと昔の都立高校と異なって今や独自色豊かな高校生活になるようだ。
2024年度から都内在住の高校生の授業料は保護者の年収に関係なく無償化された。
周辺の県では所得制限があるままなので、それを格差だ差別という。高校3年間の出費を考えたら高くても都内に住む方がいい、そう考える人が多くなったのか、都内の新築住宅の価格は上がりっぱなしだ。
他にも保育園の無償化とか、小中学校の給食無償化など、周辺の県と比べてメリットが多い。問題はそれを補って余るほどの居住コストか。
ただし想定されていたが問題も発生している。
高校の授業料無償化により私立高校へ入学する際の金銭的な壁がなくなった。このため、先日発表された都立高校の最初の志望校の聞き取り調査では、倍率が下がったそうだ。
優秀な学生が私立高校に流れることに危機感を持っているのだろう。前々から準備を進めていた独自科目が正式化されるようだ。
東京都教育委員会が、都立高校に生成AI(人工知能)を学ぶ独自科目を導入する方針を固めた。新年度以降、授業で使う動画など教材の作成を始める。最新技術を学ぶ環境を整え、生徒の学習意欲向上とデジタル分野に精通した人材育成につなげる狙いだ。
都教委によると、各高校が独自に学習内容を決められる「学校設定科目」を活用する。生成AIのほか、「データサイエンス」や「行動経済学」など、最新のデジタル技術や経済理論を学ぶ科目も作り、いずれも選択制とする。
生成AIは数校に絞って試行してきていた。その成果を教材にして全面展開するのだろう。これからの時代、生成AIの使い方を知らないのでは世界と戦えない。
一方でデータサイエンティスト、行動経済学は、自分は試行しているとは聞いてなかったので意外だった。
生成AIはまずは通信制高校から導入するという。全日制に展開されるのは2026年度かな。
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