なにかとお騒がせなLINEヤフー(4689)が自社株買いを発表した。1株388円で総額1,500億円まで買い取り、償却する。
LINEヤフーは市場が暴落した2日、自社株買いを発表した。1株388円、総額1,500億円まで買い取る。
買い取った自社株は9月末に償却する。これにより市場にある株の量が減るので株価が上がる。
通常は株価を上げて、株主還元が目的で行われる自社株の購入だが、今回は様子が違うようだ。
先ほどのIR情報の下の方に書かれている。
2021 年 12 月3日付で公表した「新市場区分「プライム市場」選択申請及び上場維持基準の適合に向けた計画書の提出について」(以下「本計画書」といいます。)に記載のとおり、プライム市場の上場維持基準の1つである流通株式比率(注9)の基準が 35%以上(以下「本基準」といいます。)であるところ、当社普通株式の流通株式比率は 2021 年6月 30 日時点において 33.9%(注 10)であり、本基準に適合していないことから、
東証プライム市場に上場を維持する条件を逸脱したようだ。
2021 年公開買付けの成立を条件として自己株式の一部を消却することにより流通株式を上昇させる計画を進めましたが、当社普通株式の株価水準が本新株予約権の行使価格を下回って推移した結果、本新株予約権の割当先である BofA 証券株式会社による本新株予約権の行使がされず、当社がその取得条項に基づき本新株予約権を取得することになったことから、本基準への適合が見込めない状況となり、2024 年 1 月 16 日付で公表した「上場維持基準の適合に向けた計画書の更新(変更)について」に記載のとおり、計画期間を 2025 年3月末まで延長することといたしました。
なんと一連の不祥事のために株価が低迷し、BofA証券が新株予約権を行使しなかったため予定通りにならず、今回の買取になったそうだ。
根本的には不祥事の解決をして株価を上げるないはず。LIKEもヤフーもその価値はあるので、データ管理、ひいては親会社の配分を変更しない限り、今回のような自社株買いはまだ続くのかもしれない。
8月2日は大暴落の影響で、終値は350.6円。
暴落後の自律反発もあると思うが、自社株買いによる上昇も見込めるので、400円台復帰か。
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