TOBが発表されると、高値で買い付けがされるので塩漬けで何年も持っていた投資家には朗報だ。
今年は多いな。1年も半分になろうとしているが、また新たなTOBが発表された。インフォコムとサン電子に対してTOBが開始された。
インフォコム(4348)はIT企業だが、有名なのはめちゃコミックの運営会社であることだ。
めっちゃコミックはテレビでCMを流しているが、電子漫画では首位級のブランドになっている。
紙の漫画ももちろん人気があるが、今や電車の中で手軽にスマホを見たい、そういう人が多くなっており、縦読みの漫画は海外でも流行している。
USの投資会社であるブラックストーンが買収総額は2,756億円。1株6,060円で買い付けることを発表した。
インフォコム株を51%保有する親会社の帝人からも、ブラックストーンは買い付けるそうだ。
発表を受けてインフォコム株は上げている。18日の終値は6,030円。経営陣も賛同しており、横から買い取りたい企業が出てこなければこのまま成立するだろう。
一方のサン電子(6736)へのTOBは1週間ほど前に発表されている。サン電子はパチンコなど遊技機の企画・設計から製造受託、及びゲーム機のゲーム作成を提供する企業だ。
パチンコなどの遊戯機は海外は未開拓といえるので、これから海外にあったゲーム機ができれば大きく化ける余地があるだろう。そこに目を付けたのが海外ファンドのトゥルー・ウインド・キャピタルだ。
発行済み株式の18%を上限に取得をめざす。サン電子の事前の同意は得ていない。
とのことなので、買収が目的ではないようだが、サン電子の子会社であるイスラエルの企業のスポンサーになっているそうだ。
買い付け価格は4,400円だが、18日終値は4,615円と買い付け価格を上回っている。新たな買収先が出てくる予感か。
同じファンドの買収でもずいぶん様相が異なる。
インフォコムはこのままいきそうだが、サン電子は一波乱なるかも。
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