Broadcomが昨年スピンオフしたばかりのVMwareを買収する。
Broadcomはアメリカの会社。
無線や通信向けの半導体が主力だ。
実は企業当時のBroadcomはすでになく、2018年にアバゴテクノロジーにより買収されている。
その後同社がBroadcomと名乗っている。まるでホリエモンのころのライブドアのようだ。
その後、ウィルス対策で有名なシマンテックを買収したりもしたが、その後売却している。
結構買収を繰り返す企業だ。
BroadcomのHPにニュースとして掲載されている。
これによれば、2021年秋にDellEMCからスピンオフしたばかりのVMwareを610億ドルで買収するとのこと。
610億ドルは現在の為替レートで7.8兆円くらいだ。そんなにBroadcomはキャッシュが豊富なのだろうか。
仮想化基盤で有名なvSphereで一躍時代を築いたが最近はAWSやAzureの躍進で影が薄くなってきた。
仮想化基盤とはSDDC、Software Defined Data Centerだ。ソフトでデータセンタのようなサーバやネットワークを作り上げるもので、WindowsでもPro以上のグレードならHyper-Vという別の仮想化基盤で同様のことをできる。
一時代を築いたと書いたように、ちょっと前はサーバ運用効率化などを掲げて、あちこちの物理サーバを置き換えていった。
AWSなどが価格攻勢をすすめていくため、おそらく売り上げは下がっていると思う。最近ではAWS内のベアメタるサーバでvSphereを提供するVMware Cloud on AWSやコンテナ製品のTanzuをだしているが、過去の栄光にすがっている企業という感がぬぐえない。
Broadcomはソフト製品名をVMwareに替えていくという。名が知れたもののほうが販売には有利だ。
しかし、Broadcomにとってこの買い物はいいものになるのか。1,2年様子を見ないと判断が難しい。
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