
動画配信大手のNETFLIXが映画は製作大手のワーナーブラザースを買収すると発表があった。新興の動画配信業者がコンテンツ制作会社をいつの間にか追い越し、傘下にする時代になった。

NETFLIX ワーナーブラザースを買収 2512 出典:ロイター
動画配信大手ネットフリックス(NFLX.O)は5日、メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O)のテレビ・映画スタジオとストリーミング部門を720億ドルで買収することで合意したと発表した。ハリウッドの歴史ある価値の高い資産を、メディア業界を揺るがすストリーミングの先駆者が手中に収める。
ワーナーブラザースといえばショーシャンクの空に、硫黄島からの手紙といったヒューマンドラマや、セブンのようなサイコパス、風と共に去りぬ、ボディガードといったロマンス作品、ブレードランナー、2001年宇宙の旅、コンタクトなどSF作品と多彩だ。以前見た気に入った作品がいくつもある。
そのくらいコンテンツには困っていないのだが、そういえば最近はあまり元気がいい話を聞いていない。
サブスク動画配信が始まった頃は映画作品をいくつも見たものだが、次第に飽きてきて、動画配信事業者のオリジナルコンテンツが楽しくなってきた。
どの事業者も同様の状況なので、オリジナルコンテンツを作れる力で今後の集客が変わるといえる。
ちなみに自分はamazon Prime Videoしか契約していないが、最近面白かったものはオリジナル作品のゴールデンコンビ2025だ。地上波では見られないような面白い作品を多額の予算で作っているようだ。
WBDに対しては、パラマウント・スカイダンス(PSKY.O)が、スピンオフ予定のケーブルテレビ(CATV)も含めた会社全体の買収で1株=約24ドルの条件を提示していたが、ネットフリックスがそれを上回る同約28ドルを提示。NBCユニバーサルの親会社コムキャストも含めた3社による、数週間にわたる買収合戦を制した。
パラマウントも映画会社だが、両社が合併していればコンテンツの集中ができて、効率化が図れたかもしれない。そういう世界も見て見たかったが、やはり金を持っているのは新興のサブスク事業者だったということか。
今後ワーナーブラザースはNETFLIXの求めるコンテンツ制作部門となってしまうのかもしれない。映画から撤退したとしても収益がそれ以上であれば経済の観点では問題ないのだろうな。映画ファンは寂しいけど。
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