かつて重広長大な日本企業の代名詞の一つだった鉄鋼業も合従連衡が進み、日本製鉄(5401)は強い企業になったと思っていた。
昨年からのUS Steelの買収には横やりが入り先が見えず、しかもトランプ関税で輸出も難しくなる。日本製鉄の先はどうなるのだろう。
日本製鉄は新日鉄から合併などを経て大きな会社となった、昨年からはUS Steelの買収を進め、いよいよ世界的な大企業になろうとしていたが、USはそれを許さなかった。
さらに、トランプ関税のために今後鉄鋼の輸出先がなくなりそうだ。さてどうなるのだろう。
2025年3月期通期の決算を発表した。
資料はこちら。
通期の連結決算は、
売上高 86,955億円 前年同期比-1.9%
営業利益 5,480億円 前年同期比-29.6%
純利益 3,502億円 前年同期比-36.2%
減収減益だ。生産量の低下、国内需要の低迷により本業の売り上げ、利益がいまいちだった。
日本製鉄 2025年3月期通期決算 出典:日本製鉄 以下同じ
一方で、どのような状況でも利益6,000億円を確保するという。
そんなことができるのだろうか?US Steelはともかく、トランプ関税、日産の不調など鉄鋼需要に影響があることばかりだ。売れなければ利益は生まれない。
とても楽観的な資料に見える。
日本製鉄 2025年3月期通期決算
今年の業績は減収減益とはいえ、年間配当は160円だった。5%に近い高配当だ。
しかし2025年度は120円に減配としている。もちろん事業の先行きが見えないのでベースラインを120円にしたという意味ととっているが、投資家が嫌気をするような発表だった。
2025年度の予想や決算発表を嫌気して、発表翌日は200円余りの下げ。その後は徐々に戻している。
US Steelの買収は現実味がもはやない。次の事業計画に進むしかないのだがいつまでも固執している姿に不安を感じる。
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