【2Q決算】2025年3月期3Q決算　キヤノン、ソシオネクスト

 

3Q決算が始まった。通期の決算に向けての分かれ道になるだろう。
今回は不調な決算を発表した、キヤノン、ソシオネクスト。

  

キヤノン(7751)

2024年12月期通期決算は増収増益。しかしメディカル事業の減損損失が発生。

売上高　4兆5,098億円　前年同期比+7.9%
営業利益　4,449億円 前年同期比+18.5%
純利益　　3,251億円 前年同期比+22.9％

総じてよさそうな決算なのだが、メディカル事業が問題だ。
上図でメディカル事業の減損を加味すると、純利益は1,600億円、前年同期比-39.5%と落ち込む。
赤字でないだけましなのだが、大きな落ち込みだ。

メディカル事業の減損については説明がある。

市場停滞、物価高を考慮して、のれん代の一部1,651億円を減損するという。
ただしこれで終わりではなく、成長に向けてテコ入れをやっていくようだ。

不穏な決算を受けて、翌31日の始値はいったん下げたが持ち直し、しかし上下するような1日だった。31日の終値は5,018円。

ソシオネクスト（6526）

富士通とパナソニックのロジック半導体が統合してできた半導体メーカー。データセンターや自動車向けを供給する。2025年3月期3Q決算は減収減益。

売上高　　　461億円　前年同期比-12.5％
営業利益　　51億円　前年同期比-44.9％
当期純利益　49億円　前年同期比-2.4％

なかなか悲惨だ。

四半期別の売上高、営業利益の推移のグラフがある。

売上高は2023年度1Qを山にして、徐々に下げている。営業利益は上下が激しいが、直近では2024年度1Qがよかった。その反動で2Q、3Qが沈んだのか。
こうなったのは中国の不調で需要が減ったということだ。

通期予想を変更して、下方修正している。売上高は100億円下げ、当期純利益は15億円。2023年度よりも81億円、-31.1%も減っている。

市場が終わってからの発表だったため、週明けの株価は下がるだろう。1月31日の終値は2,435.5円。