7&i HD(3382)へのカナダのコンビニ大手からの買収提案の話はややこしくなってきた。
カナダからの買収提案に対して創業家が伊藤忠商事、メガバンクと組んでMBOを考えているという。果たして自治源するのだろうか。
前回の記事はこちら。
買収提案は社外取締役による委員会で検討されておる。法外な価格での買収提案となれば受け入れに走るだろう。
一方で現経営陣は買収されれば退陣の可能性があり、買収を断れば株主に突き上げを食らう。
ピンチを切り抜けるため、経営陣はMBOを考えているようだ。ロイターが伝えている。
ブルームバーグは、9兆円規模で全株式を買い取ると伝えている。セブン&アイ株8%超を持つ同社の創業家や伊藤忠商事(8001.T), opens new tabなどが3兆円程度を出資、主力取引行の三井住友フィナンシャルグループ(8316.T), opens new tabなどメガバンク3行が6兆円規模を融資する方向で協議しているという。日経によると、セブン&アイはフィナンシャル・アドバイザーとリーガル・アドバイザーを選定した。
9兆円もの規模のMBOは日本では聞いたことがない。昨年の東芝のMBOは2兆円だ。それでも巨額といわれていた。
その4.5倍の規模のMBOが成功するかどうかはわからない。
好調になったとはいえ、メガバンクが6兆円もの融資をしてくれるのだろうか。
7&iの国内の将来性は頭打ちに見え、海外事業は伸びしろがありそうだ。メガバンクが海外事業を見て6兆円の価値がある、と見てくれるかだろうな。
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