三井物産(8031)が5月に発表していた自社株買いの上限を倍の4,000億円に引き上げると発表した。
昨今の株安のため、三井物産は自社株買いの上限を倍の4,000億円に引き上げる。
同社は5月に最大2000億円の自社株買い実施を発表し、8月末までに1724億円を取得していた。今回の取得枠拡大に伴い、取得期限は従来の9月20日から2025年2月末までに延長した。取得した自己株は全て消却する。他の大手商社では、一度に実施する自社株買いの最高額は、三菱商事が5000億円、伊藤忠商事が1500億円だった。
すでに1724億円を使っていたので残り276億円のところで2,000億円を追加とは、よほど景気が良くて利益があるのだろう。
1株利益は昨年同期より低く、一方で年間の配当は昨年度を上回る予想だ。
利益を減らして株主還元を優先する、というと聞こえがいいし、買収防衛にもなる。
発表した11日には株価は一時前日比5%高の2,960円まで上がったがその後下げた。13日終値は2891.5円まで下げている。
効果は一時的だったか。
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