【3Q決算】イオンファンタジーが3Q決算を発表　最終赤字11億円

 

イオン(8267)傘下の遊戯施設を提供するイオンファンタジー(4343)の2025年2月度の3Q決算が発表されている。最終赤字は11億円。しかし通期予想は変えていない。

  

イオンの業績

親会社のイオンの連結業績の記事はこちら。最終赤字156億円だ。

イオンファンタジーはイオンモール内のゲーセンを運営する会社だ。ゲーセン以外でも最近はカプセルトイ（いわゆるガチャガチャ）をずらっと並べた横丁も運営している。
ちょっと前にカプセルトイを優待券で使えないかと見に行ったが、できないと断られた。残念。

では連結決算から見ていこう。資料はこちら。

連結では、3Qまでの累計が
売上高　639.7億円　前年比+7.5%
営業利益　26億円 前年比+58.4%
純利益　-11.5億円

前年の純利益はプラスだったが赤字になった。

セグメント別では、売り上げ中国以外は若干増加。アセアンが2割増加だが、営業利益は中国の赤字が大きく、国内の利益の半分を食いつぶしている。

部門別の売り上げ

イオンファンタジーの提供サービスはコト消費型とモノ消費型の2つがあるが、時間制道具、メダル、プライズ、カプセルトイのどれもが伸びている。

特にカプセルトイ、プライズは訪日外国人の人気も出ており、イオンファンタジーも出店を加速している。かなり急激な右肩上がりだ。
これからもこの2つの分野には注力するのだろう。

新業態の施設

既存の店舗に加えて、新たに飲食できるアミューズメント施設を出店している。アメリカンダイナーを意識したもので、Z世代をターゲットにしている。
イオンモールなど大型店舗に出店し、既存のゲーセンもあり、食事もできる複合施設にするようだ。コンセプトが受けたら増えていくのだろう。

不採算の中国事業

問題の中国事業は、閉店を加速し、止血を急いでいる。景気が良くなるまでは復活は無理だろう。

通期予想

親会社のイオンと同じく、通期予想はかえてない。

売上高　867億円　前年比+6%
営業利益　57億円 前年比+59%
純利益　16億円 前年比+21.7%

決算時に下がらなければいいのだが。ちょっとこの予想は不明瞭だな。