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【2Q決算】7&iが決算を発表 社名変更、イトーヨーカドーを分離準備

   
【2Q決算】7&iが決算を発表 社名変更、イトーヨーカドーを分離準備
 

7&i HD(3382)が2024年2月期の2Q決算を発表した。事前にリークされていた噂の検証をしていこう。

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7&iの業績

まずは業績報告から見ていこう。
参照したデータはこちら。

2024年度2Q決算は、下図の通りだ。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算 出典:7&i 以下同じ

連結業績は、1Qよりも売り上げ、経常利益ともに上がっている。順調のようだが、経常利益が前期比でマイナスってどういうことだ?

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算


セグメント別では、国内コンビニがダントツなのは変わらないが、1Qと比べて海外コンビニの営業利益が大きく上げている。
ただし前期比では100%に届かず、全体では利益は減っているようだ。

このためなのか、通期の見込みでは、売り上げは上がるものの、営業利益、経常利益ともに15%も下げている。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算

営業利益の前期との比較では、その他以外は前期よりも下げている。海外コンビニは46,125億円も営業収益があるのに、営業利益は733億円と非常に低い。
制度上の問題があるのだろうか。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算

このため、2024年度の連結の予想を変えている。売り上げは上げるものの、経常利益が3,560億円と、計画から1,510億円もさげている。当期純利益は1,630億円と前期比27%減だ。今日の株価は下げるだろうな。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算

セグメント別では、営業利益の激減の原因は海外コンビニの不調のようだ。海外コンビニの944億円の減収の2/3はUSのコンビニ事業の不調から来ているようだ。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算

構造改革の発表

つまり2Q決算は減益になったということだ。
カナダのコンビニ大手から買収提案を受けている関係で、株価を上げる防衛策を早急に考える必要がある。このためだろう、最近噂で流れていた件について発表になった。

1 イトーヨーカドーの分社

スーパー部門のイトーヨーカドーとヨークベニマルを分社することはすでに発表されている。

最近になって、分社したスーパー部門を上場するのではなく、ファンドに売却する噂が流れた。


IPOでは準備に時間がかかり、2年先になる。早く金を得るにはファンドに売ってしまえ、ということなのだろう。

今回の決算発表の場では、ヨーク・ホールディングスが中間持ち株会社として作られ、この下にイトーヨーカドー、ヨークベニマルといったスーパー部門だけでなく、ロフト、赤ちゃん本舗など不採算な会社をこの下に移動すると発表した。スーパーだけと思っていたが、一気に7&iはコンビニ専業会社になるという。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算


ちょうどローソン、ファミマがコンビニ専業会社(ともに非上場)であるように、7イレブンもコンビニ専業会社になるということだ。
これに合わせて、7&i HDという社名を7イレブンに変える予定と発表された。

2 セブン銀行の扱い

企業価値の向上のため、コンビニ事業はIFRSに移行し、成長分野への投資、株主還元を推進するという。ほかのコンビニ会社がやっていることだ。
一方でヨークHDは持ち分法適用会社にする。株を売って独立させるということだろう。同時にいつでも丸ごと売れるようにするということか。
その一方で今回の発表では盛り込まれなかったが、セブン銀行との資本関係の見直しを図るという。

下の記事で触れているが、持ち株を売却して、セブン銀行事業から将来的には抜けて、コンビニ専業会社にまい進するということか。

今後の7&iHDの行方

20世紀末~2000年代は7&i HDは目覚ましい飛躍を遂げていた。コンビニが百貨店を買い、銀行を作っていた。常に時代の最先端のサービスを提供してきた。

しかし最近は飽きられてきたのだろうか。売り上げがほかのコンビニと比べても下がっているという。高いというイメージから安く売る商品を導入した。
さらに三井住友カードとポイントで提携する。

7&i 2024年度2Q決算

7&i 2024年度2Q決算


あの手この手で収益増を目指しているが、その足を引っ張ってきたものがコンビニ以外の事業だった。
今回これらをばっさり切り捨てる。海外株主が言ってきたことをとうとう実現する。結果が同じだとしたら、もっと早く実施すればよかったのではないか。
経営者の判断が正しかったのか、検証が必要だ。

遅くなったが、コンビニ事業専任の会社が発足する。勝負はこれからだ。カナダ大手の買収をはねのけてやっていけるのか注視したい。

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著者プロフィール
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本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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