セゾン投信を退任した中野氏が立ち上げたなかのアセットマネジメント(以下なかのAM)がいよいよ投信を設定した。
設定された2つの投信の中身を見ていこう。
前回の記事はこちら。
4月から募集するとしていた投信がWEBで公表されている。
投信はセゾン投信開始時と同様に、日本、世界で各1本だ。
しかし意外にも、インデックスファンドではなくアクティブファンドだ。
決算は年1回。ファミリーファンド形式で運用される。
また、購入は直販ではなく、楽天証券でのみ可能。設定は4月25日。
では2本を見ていこう。目論見書などは下記リンクからどうぞ。
ファンドの特色は以下の3点だ。引用する。
- 確度の高い長期的な利益成長が見込まれる(クオリティ・グロース)企業への厳選投資を通して信託財産の長期的な成長を目指してボトムアップ運用を行います。
- 株式投資は高位を維持します。また、売買回転率は低水準に抑えます。
- 運用プロセスは以下の通りです。
・ユニバースの選定基準
・独自のボトムアップ調査と銘柄選定
・エンゲージメント
・ポートフォリオ管理
銘柄はボトムアップで選定する。そのポイントは成長率の高さ、確度の高さ、成長期間の長さだそうだ。
この3点で候補企業を選択し、業績予想、株価の評価を行って、ポートフォリオを構築、運用する。具体的には下記図式に従うそうだ。
従い、日経平均などの指数に連動するインデックスファンドではなく、アクティブファンドだ。まだ運用が始まっていないので、組み入れ銘柄はわからない。
なお、手数料については、
ファンドの特色は以下の4点だ。引用する。
- 世界の株式に投資することで、日本以外の魅力的な投資機会も捉えることを目指します。
- 長期の資産形成を目指して、長期視点で世界の成長企業(クオリティ・グロース企業)の株式に投資を行います。
- 多面的な調査を行った上で、長期的に成長が期待される企業に投資をするアクティブファンドに、割安と考えられるタイミングで投資を行うことを目指します。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
銘柄はボトムアップで選定する。そのポイントは成長率の高さ、利益率の高さ、長期の参入障壁だそうだ。日本株と違うな。
世界成長ファンドは他社が提供するファンドに投資する、ファンドオブファンズだ。おそらく経済状況の変化で投資先を機動的に変えるのだろう。
投資対象のファンドは下図のとおり。投資機関用のもののようなので、なじみがない名前ばかりだ。構成するファンドを簡単に見てみよう。
なお、手数料については、
インデックスファンドで名をはせた草食王子が、今回はアクティブファンドで逆襲する。
自分の考えは、特に優秀な運用担当者がいるのであれば、アクティブファンドはありだ。手数料ばかり取って、インデックスファンドに劣る成績の某直販ファンドのようなものは、自分の投資に対する理解が深まってからは存在価値がない、と思うようになった。
アクティブファンドを運用する以上は、投資家に利益を還元できないときは運用管理費を返上するくらいの勢いであってほしい。某直販ファンドのような投信は2つもいらない。もしもインデックスファンドに劣るような成績が何年も続くのなら、中野氏には投資の世界から卒業してほしい。(そうならないと願っているが)
まずは数か月は様子を見て、それから投資するか考えるか。
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