株式市場の乱高下が続くがまたも大型案件のIPOがは発表された。キオクシアはやめてしまったが、東京メトロが盛り上げている。
そんな中で東京メトロの時価総額を上回る、JX金属のIPOが発表された。
創立当時は日立系列の金属工業を担当する会社だった。企業の合併などで親会社が変わり、今はENEOS(5020)の子会社になっている。
JXというのはENEOSが社名を変える前の社名だ。
JX金属は今も国内外で鉱山経営をしているそうだが、今後は経営資源を変えるという。
非鉄大手のJX金属が8日、東京証券取引所に上場を申請したと発表した。現在はENEOSホールディングス(HD)完全子会社だが、上場により同社の持ち株比率は50%未満になる見通し。時価総額は7000億円を超えるとみられ、23日に上場する東京地下鉄(東京メトロ)を上回る大型上場となる。JX金属は上場を機に資源・製錬から半導体材料に事業の軸足を移す。
資源はもうからないとは思わないのだが、円安で打撃を受けているのだろうか。今後需要が安定的に伸びていくであろう、半導体材料にシフトするという。
半導体材料のシェアが高い企業は実は日本に多い。数年前の韓国と仲が悪かった時に輸出管理強化で韓国の半導体メーカーが生産に苦しんだという話があった。
半導体製造装置からガス、ウェハーなど日本の製品は幅広い。
JX金属は半導体製造時に使う金属の薄膜材料「スパッタリングターゲット」で世界シェア6割を持つ。既存の資源・製錬を含む「ベース事業」から、半導体材料など「フォーカス事業」に経営資源を集中している。足元の営業利益では両事業とも数百億円規模で大差はないものの、2040年にはフォーカス事業で2000億円を目指す。拡大する薄膜材料市場でシェアを維持して成長を目指す。
実際にJX金属はチリのカセロネス銅鉱山の権益の一部をカナダ企業に売却するなどベース事業を縮小する一方で、茨城県ひたちなか市には1500億円を投じて薄膜材料の新工場を建設中だ。25年度中に薄膜材料を製造する建屋の一部で稼働を始めて、将来的には500人を雇用する。すでに数十人の雇用を始めており、北茨城市の既存工場で新規従業員向けの技術研修を進めている。
既存の事業を売却し、新事業に不退転の決意で向かっていく。勝算はかなりあるのだろう。
上場は来年になってからのようだ。NISAの枠が回復するので、IPOに参加するかな。
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