
似た事業内容の2社を配当と株主優待利回りで比較する。今回は総合スーパーマーケットのイオン(8267)と7&i(3382)に対して、投資対象としてははどっちがお得なんだろうと思って確認した。
イオンのまとめはこちら。
7&i HDのまとめはこちら。
2025年8月期の中間期報告で2026年度の配当などの情報が出ている。これによれば、両社の配当は以下の通りで、大きな開きがある。
| イオン | 7&i | |
| 年間配当 | 14円 | 50円 |
| 配当性向 | 86.1% | 49.0% |
配当は保有する株数に比例し、期間に左右されない。一方で株主優待は保有する株数に非線形に比例し、期間にも非線形に比例する場合がある。
具体的には長期保有の優遇により特典が増えるというもので、イオンも7&iも対応している。しかしイオンの方は対象が1,500株以上と気軽に持てる株数ではない。
イオンは株数に応じた還元率で、イオンの店で購入した金額からWAONで還元される。半年で100万円までの利用に対して株数に応じた還元率になる。
長期保有はイオン店舗で利用できる金券だ。一方で7&iは店舗で使える商品券で、長期保有は100株から適用される。
保有期間も加味した優待利回りをグラフで示すと下図になる。イオンの方に条件をつけて、半年で100万円利用する場合と50万円の2パターンにしている。


配当+優待利回り(100万円利用時) イオン 7&i 2512


優待利回り(50万円利用時) イオン 7&i 2512
どちらの場合も、イオンの方が優待で得られる金額が大きい。
ここで配当も加味して、個人株主が得られる利益で比較する。そうすると株主優待だけと様子が変わる。


配当+優待利回り(100万円利用時) イオン 7&i 2512


配当+優待利回り(50万円利用時) イオン 7&i 2512
7&iは株主優待で得られる商品券の金額は少ないのだが、配当がイオンの3倍以上なので、株数が多くなると配当の収入の方が大きくなる。100万円利用時はおよそ1,400株当たりでイオンと大差がなくなってくる。一方で50万円利用時は700株から7&iが逆転する。これはイオンの株主優待を持っていても100万円という上限まで店舗を使わない株主の場合は、多く株を持っても7&iの方がお得になってしまう。
イオンの店舗をかなり使うなら、イオンの株主優待を持つべきだろう。
一方で近くにない場合はメリットが薄い。配当ならほかにいい銘柄が多い。7イレブンが近所にないというところは少ないだろうから、その場合は7&iを買っておくのもいいかもしれない。ただしこちらは株主優待は少額なのでお得感が薄い。
イオンを持つなら300株以下、7&iなら100株でもいいのではないかなと思う。
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