昨年のKADOKAWA(9468)と同様に、ビールなどのアサヒGHD(2502)がランサムウェア攻撃でシステムダウンし出荷停止に至った。報道ではメールシステムの一部が復旧し手作業で出荷を進めているという。
アサヒGHD ランサムウェアにより出荷停止 2510 出典:日経
9月30日にシステム障害を発表し出荷が遅れていた。2日にはランサムウェアであることが判明している。
社内調査では情報漏洩の可能性を示す痕跡が確認された。大半の商品の受発注や出荷、生産は止まったままで、復旧のメドはたっていない。影響は長期化する可能性がある。
昨年のKADOKAWAと被害内容はほぼ一緒だ。
結局KADOKAWAは3か月以上停止したようだ。社内システムも使えないので、ニコニコ動画だけでなく出版などにも影響があったようだ。
KADOKAWAの場合は社内システムをすてて、クラウド上に再構築したという。おそらく継ぎ足しで作ったシステムの隙間を狙って侵入されたのだろう。
手作業で出荷しているというが、テレビのニュースでは欠品しており他のメーカーのビールを注文したという店もあるようだ。
KADOKAWAはシステム障害のため決算で大きなマイナスを被った。アサヒGHDもおそらく同様になるだろう。
IT部門がちゃんとバックアップを取って戻すことができれば短期間で復旧できるはずだが、例えば1週間分しか保持せず、ランサムウェアの感染が1か月前となればお手上げだ。
だからバックアップは重要なんだよな。
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