ファンドのベインキャピタルがレジル(176A)をTOBで買い付けると発表した。
グロース市場で成長が迫られている多くの企業にとって、非公開化という選択肢をとる企業が出てきた。
MBO、TOBなど企業買収のまとめはこちら。
レジル、といわれてもピンとこなかった。
証券コードから考えるにこの1年くらいに上場した企業のようだ。
レジルはマンション向けの電力を販売、法人向け再エネ電力小売り、エネルギー事業者向けのDX支援をする企業とのことだが、事業内容から考えるにあまり市場は大きくないのだろう。
1年前にIPOを迎え、創業者はもしかしたらそれがゴールだったのかもしれない。しかし企業としてはここから先が正念場だ。
企業が成長するためには成長する市場が必要だ。マンションの共同受電というテーマから広がる事業は少なそうだ。
そのレジルをベインキャピタルがTOBで買い付け、非公開化する。
レジル TOB ベインキャピタル 2508 出典:日経
新興企業向けのグロース市場は投資マネーが不足し、上場後に業績が伸び悩む企業が多かった。新興企業がプライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンドと組んで、成長を目指す動きが本格化してきた。
ベインによるTOBで非公開化し、ベインのファンドの資金で成長を目指すという。
買い付け価格はIRの情報によれば、2,7550円。買い付け期間は10月10日まで。
レジル TOB ベインキャピタル 2508 出典:レジル
東証が問題視しているように、グロース市場の多くの企業は成長が足りていない。
東証プライム市場指数、東証スタンダード市場指数は順調に伸びているのに、東証グロース指数はいまだ開始時の1,000円前後でうろうろしている。しかもグロース市場の総額のほとんどは上位数社によるものだ。他の多くはグロース指数に貢献していないといえる。
一方で成長には資金が必要だが、グロース市場では知名度の問題やオルツのような不正会計、上場廃止のリスクがある。投資したいと思う会社がグロース市場には少ないという点だろう。おそらく上位数社は資金集めに困っていないだろう。しかし他の企業は株を追加発行することもできず、銀行も容易に貸してくれるわけでもなく、困っている企業が多いと思う。
それでありながら東証からは企業価値を高めるよう、期限を切られている。
地道に企業価値を高める方法と、市場から撤退する方法がある。レジルは後者をとった。
他の企業はそっちの道を選ぶのだろう。
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