小売業の決算が続く。今回は保有していないが気になる銘柄の決算を見ていく。Jフロントリテーリング、USMH、U-NEXT、キユーピーの4社だ。
百貨店大手の大丸、松坂屋を傘下に持つJフロントリテーリング(以下、JFR)を見ていこう。
JFRは百貨店事業から店舗貸の不動産、あるいはPARCOをもって事業内容は三越伊勢丹とは異なる。従いインバウンドが増えても増えなくても三越伊勢丹のような大きな変動はなさそうだ。
増減の理由はこの図に書かれている。訪日外国人のインバウンドに支えられたそうだ。やはりビジネスモデルをちょっと変えても、百貨店は百貨店か。
JFRの株価は発表翌日に一瞬あげたが、その後は元に戻った。11日の終値は1625.5円。
保有するいなげやが合流するイオン系列のスーパーマーケットの持ち株会社だ。2025年2月期Q2の売上高は3,583億円で前年同期よりも増えているが最終益はー21億円の赤字になった。
通期では売上高を7,275億円に減らし、最終益は-9億円に変更している。
買い物の点数や利益率が想定を下回り、赤字転落となった。いなげやは本当に合流して大丈夫なのかな。11日の終値は843円。
創業は有線放送で、最近は動画サブスクサービスなどで活躍するU-NEXT。
2024年8月期通期になるが、連結で売り上げは3,268億円と前年比18%の増加。当期利益は154億円と前年比40%の増益。
6期連続の増収増益で、来年度も好調の予想をしている。
配当は1円増えて33円になる。11月末に1:3に分割する。11日の終値は5,120円。
調味料大手のキユーピーは2024年11月期のQ3決算を発表している。
売上高は3,609億円と前年比7%増。純利益は198億円で前年比78%の増益だ。過去最高益になっている。
通期では売上高は4860億円で前年比7%増、純利益は207億円で前年比57%増の見込み。
海外でのドレッシング販売が進んでいるそうだ。また海外の工場のライン増設も進んでいるという。
日本にあるマヨネーズの展示ルームには外国人旅行客が押し寄せ楽しんでいるそうだ。外国人のインタビューでは、海外ではこういうマヨネーズがないという。
希少価値があるマヨネーズを軸とした海外進出がうまくいっているようで、これからも好調を期待できそうだ。11日の終値は3,547円。
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