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【2024年度決算】イオンファンタジー、ミニストップが2025年2月期通期決算を発表

   
【2024年度決算】イオンファンタジー、ミニストップが2025年2月期通期決算を発表
 

イオン(8267)傘下の遊戯施設を提供するイオンファンタジー(4343)とコンビニのミニストップ(9946)の2025年2月度の通期決算が発表されている。
両社とも増収減益で最終赤字だが、2025年度は巻き返す予想としている。

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イオンの業績

親会社のイオンの連結業績の記事はこちら。黒字を確保した。

一方で子会社は赤字もある。ここで書くイオンファンタジーとミニストップは最終赤字だ。

イオンファンタジー

イオンファンタジーはイオンモール内のゲーセンを運営する会社だ。ゲーセン以外でも最近はカプセルトイ(いわゆるガチャガチャ)をずらっと並べた横丁も運営している。
秋には魚沼産のコシヒカリを送ってくれるのだが、昨今の米高騰で今年はどうなるのだろう。2024年下期無配もあったし。

では連結決算から見ていこう。資料はこちら。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算 出典:イオンファンタジー 以下同じ


連結では、
売上高 872.4億円 前年比+6.7%
営業利益 43.4億円 前年比+21.2%
純利益 -18.2億円
売上高は過去最高であるものの、前年度の当期純利益13億円から-31億円も落ちて赤字だ。もっとも機中で業績予想の修正が出ており、驚くことではない。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算


セグメント別では、国内、アセアンの好調と反対に中国の落ち込みが目立つ。これも3Q決算まで報告されていた。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算

国内事業の売上高推移だが、694億円と過去最高。コロナ禍で落ち込んだ2020年度と比べると、2倍弱も売り上げを伸ばしている。そしてコロナ禍前を超えた。
小型店が順調に伸びて貢献している。

個々の事業の状況

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算


部門別では時間制遊具、カプセルトイの伸長が目立つ。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算

さらに新規事業としてちきゅうのにわ、という店舗を出店している。好調なようで、今後増えていくだろう。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算


一方、専門店のカプセル横丁、クレーン横丁も伸びている。最近は訪日外国人が遊んだりもしているようで、遊ぶ人数が増えている印象だ。
 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算


アセアン諸国の状況は明るい。

 イオンファンタジー 2025年2月期決算

イオンファンタジー 2025年2月期決算


半面アセアンは好調なものの中国は不採算店舗の整理などで何とか止血を急いでいる。原因は競争激化というので似た業態の店舗が増えたのだろう。

2025年度の業績予想

イオンファンタジー 2025年2月期決算

2025年度の連結業績予想は、
売上高 922億円 前年比+5.7%
営業利益 73億円 前年比+68%
純利益  25億円

増収増益で黒字回復を目指している。関税、円安、他にも見えてない問題がこれから出てくると思うので、海外事業はかなり不安だ。また海外との摩擦などで景気が沈めば好調な国内事業も見通しが暗いだろう。それでもイオンファンタジーの株価が高いのは将来性があるからなのだろう。

ミニストップ

ミニストップはイオン系列のコンビニ会社だ。かつては西友系のファミマ、ダイエー系のローソンと競合がいたのだが、商社に買われたりし合併したりでなくなり、今は上場するのはミニストップと7イレブンのみだ。
ミニストップといえば店舗で作られるソフトクリーム。これが目当てで株主優待を持つ人が多いだろう。自分もそうだ。

では連結決算から見ていこう。資料はこちら。

ミニストップ 2025年2月期決算

ミニストップ 2025年2月期決算 出典:ミニストップ 以下同じ


連結では、
売上高  874.8億円 前年比+10.7%
営業利益 -34.9億円
純利益  -67.7億円

売上高は2023年度よりも上げたがおそらくコストのおかげで営業利益も純利益も赤字に沈んでいる。特に当期純利益は、前年度の-4.7億円から63億円も拡大している。なかなか厳しい状況だ。

ミニストップ 2025年2月期決算

ミニストップ 2025年2月期決算


営業利益の推移では、2023年度はかなり頑張って赤字が減ったのに、一転2024年度は拡大している。コロナ禍で落ち込んだ2020年度よりはましだが、コロナ禍前の2019年度と変わらないというのは根本的な問題がありそうだ。
ミニストップ 2025年2月期決算

ミニストップ 2025年2月期決算

単体での営業利益の増減要因を示している。通常はこういうグラフは上向きに途中でいろいろあるけど最後に増益になった、というグラフが多いのだが、下向きに伸びていくグラフはなかなか見ない。赤字の要因は人件費の高騰のようだが、ミニストップは直営店舗が多いのかな。あるいはFC店の人件費を補填しているのだろうか。

気になる根本原因

こんな資料があった。メディアで紹介してもらってドカッと売ろうとしたが売れずに1/4の店舗で赤字になったという。赤字の原因は廃棄、値引き販売だ。

ミニストップ 2025年2月期決算

ミニストップ 2025年2月期決算

こういうのを見るとミニストップの商品開発力やマーケティング能力を疑ってしまう。
もちろん100回商品を出して100回とも大きな売り上げになることはないだろう。それでも平均してプラスにしていくのが企業だ。
あるいはFC店の発注量の見極めが甘いのだろうか。
ちなみに自分はこの商品、ここで初めて知ったが、普通のどら焼き並みに安かったら買ってもいいが、そうでなければ買う意味を感じられない。よほど台湾が好きな人でなければ手を伸ばさないのではないだろうか。テーマ設定にも課題がありそうだ。

他にベトナム事業がうまくいってないようなことも書かれていた。7イレブンがうまくいっているのかどうかわからないが、差別化要因が響けば日本で売れるものはベトナムでも売れるだろう。ここでも商品開発に問題がありそうだ。

2025年度の業績予想

ミニストップ 2025年2月期決算

ミニストップ 2025年2月期決算


イオンファンタジーと同じく増収増益で黒字にするとしている。
2025年度の連結業績予想は、
売上高  970億円 前年比+10.9%
営業利益 12億円
純利益  0.7億円

今は7イレブンの一人負け状況が国内では継続しているが、いつまでもそうはいかないだろう。
ミニストップが今のうちに他のコンビニにない差別化要素と商品力を持たなければ、ミニストップ事業は長くないように思える。

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著者プロフィール
skyhighblue
本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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