7&i HD(3382)が2025年2月期通期の決算を発表した。3Q決算で減益を発表しており、修正した計画は達成。あわせて自社株買いを発表。
3Q決算時の記事はこちら。
3Q決算にて大幅な減益を発表。夏からカナダのコンビニ大手の買収提案に悩まされ、秋にスーパーマーケット事業を分離、売却。7&iはコンビニ専業企業としてやっていく宣言をしている。
最近はUSにおけるコンビニ事業のIPOを検討しており、いよいよ国内の独立系コンビニ企業にこじんまりとなっていくようだ。
20年くらい前は、イトーヨーカ堂だけでなく、西部、そごうといったデパート、アカチャンホンポなどの企業を持つコングロマリットだったのだが、度重なる物言う株主の圧力もあり、とうとう国内コンビニだけが残ることになる。見渡すと国内のコンビニ専業企業はローソンもファミマも上場廃止しており、唯一ミニストップだけになっている。
一方で最近のセブンイレブンの売る商品については評判が悪く、復活のためには商品開発も重要だ。今回の決算発表ではどういう話があっただろうか。
7&iのIR資料を見ていこう。
7&i HD 2025年2月期決算 出典:7&i 以下同じ
7&i HD 2025年2月期決算
売り上げ 184,428億円 前年比+3.7%
経常利益 5,342億円 前年比-26.1%
純利益 2,246億円 前年比-23%
7&i HD 2025年2月期決算
実は海外コンビニの営業収益は91,707億円と巨額だが営業利益になると営業収益が1/10程度の国内コンビニに負けている。つまりコストがかかりすぎで儲かっていないのだ。
3Q決算の悪さも海外コンビニの利益減が原因の一つだった。
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
不評の商品開発力はどこまで本気なのかはわからない。客の声を聴いていないことが原因と思うから、これをしない限りは変わらないだろう。
新型店舗、SIPについては、カウンター商品、生活デイリー(牛乳などかな?)、冷凍食品が売れているそうだ。
7&i HD 2025年2月期決算
たしかにカウンター横の唐揚げやパンはおいしそうだ。これを目当てに買いに来てくれる客が増えるといいだろう。
7&i HD 2025年2月期決算
イオンのネットスーパーはクーポンが良く配られ、これを使うと合計金額次第で配送料が無料になる。店頭路同じ金額で実質無料配達なのでよく使っている。
7NOWはネットスーパー以上の機動力(すぐ来る)、送料が安ければ受け入れられるように思う。
これについては結局商品開発力次第だろうか。欲しくない商品が早く届いても意味がない。
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
7&i HD 2025年2月期決算
なお、2024年度から株主優待を始めている。
7&i HDにとって2024年度は迷走の1年だった。前年までのデパート事業売却と今期のスーパーマーケット事業売却により、いよいよ物言う株主の言う通り、コンビニ専業企業になる。
迷走したものの結局はもっとも儲かってきたコンビニ事業に選択と集中をして今後やっていくと行くことだ。
一方で外れたスーパーマーケット事業、金融事業はどうだろう。スーパーマーケット事業は非上場なので投資できないが、セブン銀行は当面どうなっていくか行方を見守る必要がある。
決算の発表の翌日は100円ほどあげたが、そもそも4月10日は大暴落と急上昇が入り乱れた1週間にあり、決算の影響なのか評価しにくい。
1か月前と比較すると200円ほど安くなっているので、決算の効果が出てくるのは1Q決算の発表まで持ち越しかな。
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