SBIグループ傘下のSBI新生銀行が18年ぶりに公的資金を返済するという。
日経によれば、SBI新生銀行は2024年に公的資金の一部を返済するという。
SBI新生銀行は上場廃止を計画しているが、そのために2000万株を1株に併合するそうだ。
この結果、政府系の預金保険機構の持つ株が1株未満となり、買取になる。これで端株の処理として193億円の公的資金を返済することになるそうだ。
SBI新生銀行には公的資金が3500億円注入されている。返済額は全体の5%程度だ。先はまだまだ長そうだ。
大手の銀行は返済を終えているが、地方銀行はまだまだという状況だ。
プレジデントオンラインの2022年3月の記事に地方銀行の残債が載っている。
記事によれば合計2340億円のうち、大きな返済額を持つのは下記4行。
他の顔ぶれを見ても関東関西の都心部の銀行ではなく地方の銀行だ。地方ほど資金需要があるわけでもないので、収入がなくて困っている。
合併を進めた銀行もある一方で大きくない規模のままでフリーズしている銀行もあるようだ。
2024年には公的資金は普通株式に転換され、銀行が国有になるという。
国有になれば今の経営陣は退陣だ。それは避けたいところだろう。
増資や合併を画策しているようだが、うまく進んでいないように見える。SBIの地方銀行連合のような構想で遠距離の銀行同士が合併し、地方銀行が数行まで減る、というストーリーを描く時期になったのかもしれない。
AIの活用という話も出てきており、銀行のリストラが加速しそうだ。
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