
NTTドコモに買収されて「ドコモ銀行」へと変わりつつある住信SBIネット銀行。SBI証券とのつながりが薄くなりつつあるためなのか、SBI証券との連携で上位ランクになっていたスマートプログラムの判定条件と提供サービスを2026年5月に改定すると発表した。
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スマートプログラムは判定条件を満たすと上位ランクになり、ATM入出金手数料無料回数や他行振り込み無料回数が増えるものだ。
ネット銀行だけでなくメガバンクでもこういう制度は採用されている。例えばイオン銀行はこちらの記事のようになっている。
住信SBIネット銀行も同様な制度としてスマートプログラムがあり、今までは比較的ハードルが低く上位ランクにできた。
例えば、スマホアプリでログインするだけでランク2となり、ATM入出金が5回、他行振り込みも月5回無料になる。
預金金額に関係なくここまで提供してくれる銀行はなかなかない。
9月末のNTTドコモの買収によりSBI HDが住信SBIネット銀行と縁が切れてしまった。SBI HDはSBI新生銀行に注力して、SBI証券との連携を進めている。一方でNTTドコモ傘下にはマネックス証券があり、今後住信SBIネット銀行はマネックス証券との連携を進めていくだろう。
その布石なのか、スマートプログラムの判定方法と提供サービスを変更すると発表があった。内容を見ていこう。
まずランク名が替わる。従来はランク1~4だったが一般的な名称になる。提供サービスは下表の通り。
ランク1に対応するものがベーシックで最上位のランク4がプラチナVIPに対応する。
現行制度にないものがVIPで、ATM,他行振り込みが月15回無料になる。
またデビットカードの権限率にランクごとの差が設定される。さらに給与などの振り込みと口座振替に対してスマプロポイントが付与される。
スマプロポイントはデビットカード利用時に1ポイント=1円として利用できる。現状は何も書かれていないが、dポイントに交換できるようになるだろう。
なおVIP、プラチナVIPについてはドコモ関連サービスで優待を予定しているそうだ。
こちらは大きく変わる。上述のように今まではあスマホアプリのログインだけでランク2になっていたが、スマホアプリの条件は消える。
変わって条件になるのは他行と同じく預金残高だ。


住信SBIネット銀行 スマートプログラム改訂 2605
先ほどの例のランク2に相当するのはシルバーだが、新制度でシルバーを維持するには
この3つのうちどれかを満たさないといけない。容易なのは口座振替だろう。毎月少額しか使わないクレカの引き落としを住信SBIネット銀行に設定することだろう。例えばamazon Primeの月会費とか。
これが難しいとなると、給与振り込みを変えても問題なければそうするとして、それも難しければ、預金50万円以上とハードルが上がる。
繰り返すが現状は同じサービスをスマホアプリのログインだけでできたのだ。便利な銀行だったのに、普通の銀行になってしまう。
他行振り込みの利用とSBI証券の連携、内部口座で使ってきたが、他行振り込みの回数は減るかもしれない。
SBI証券の連携はSBI新生銀行に移行した、残る内部口座(バーチャルで内部で最大5口座に分けられる)は便利なので、住信SBIネット銀行を使い続けたいが、他行振り込みと連動して内部口座を使ってきたので、そろそろ終了かもしれない。
他行含めてATMや振込手数料のサービスを調べるか。
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