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【2025年度中間期比較】デパート3社の業績を比較 JFR、高島屋、三越伊勢丹

   
【2025年度中間期比較】デパート3社の業績を比較 JFR、高島屋、三越伊勢丹
 

自分の投資方針の整理のために始めた決算情報のまとめ。これを使って、同業の比較をしていく。
今回はデパート3社を比較する。どの会社もインバウンドが低調になっており、先行きが良くないのだが差はあるか?

決算情報の掲載について

突然決算情報を詳細な記事にするようにしたのだが、自分の投資を客観的に見たほうが良いと思い、今回の記事にように同業の中でどこに投資すべきか、理由を明確にしたいと思った。これまでは身近、株主優待がいい、勘という不確かなもので選んでいたが、そろそろ論理的にやるべきだろう。そう考えたのでまずはデータ作成のため、保有する銘柄と興味がある銘柄の中間期決算を片っ端から記録した。
やっと比較できる状況になった。

決算情報

まずは対象の3社の決算情報。
JFR(3086)は大丸と松坂屋を有する。傘下にはPARCOもある。

高島屋(8233)は関西に強く、最近のインバウンド低調の影響を受けている。

三越伊勢丹(3099)は傘下に三越と伊勢丹を持つ。デパートが強かったのでコロナ禍ではひどい決算だったが復調した。

この3社では上の2社が減益、三越伊勢丹のみが増益で増配を公表している。

2Q決算の比較

決算月は三越伊勢丹のみ3月なのだが、大きな差ではないのでそのまま比較する。
2Q決算の表を横に並べたものだ。


JFR高島屋三越伊勢丹

2026年2月期
2Q決算
2026年2月期
2Q決算
2026年3月期
2Q決算


売上高
6,2257.44,871.92,538.7

営業利益
281.8236.5314.5

経常利益
299.8220.1331.1

親会社に帰属する
当期純利益
183.5212.2293.7



前年同期比

売上高
+2%-3.9%-3.9%

営業利益
+5%-17.8%-9.8%

経常利益
-13.2%-27.2%-14.5%

親会社に帰属する
当期純利益
-36.9%+11.2%+15.7%


1株当たり純利益
72.8円70.14円81.75円

通期配当
54円34円65円

株価
2485円1674円2631円

配当利回り
2.2%2.0%2.5%

株主優待
10%割引券
(50,000円相当)
10%割引カード
(15,000円相当)
10%割引カード
(30,000円相当)

配当+株主
優待利回り
22.3%11.0%13.9%

配当性向
44.7%未定34.5%

JFR

2026年2月期
2Q決算


売上高
6,2257.4

営業利益
281.8

経常利益
299.8

親会社に帰属する
当期純利益
183.5



前年同期比

売上高
+2%

営業利益
+5%

経常利益
-13.2%

親会社に帰属する
当期純利益
-36.9%


1株当たり純利益
72.8円

通期配当
54円

株価
2485円

配当利回り
2.2%

株主優待
10%割引券
(50,000円相当)

配当+株主
優待利回り
22.3%

配当性向
44.7%

高島屋

2026年2月期
2Q決算


売上高
4,871.9

営業利益
236.5

経常利益
220.1

親会社に帰属する
当期純利益
212.2



前年同期比

売上高
-3.9%

営業利益
-17.8%

経常利益
-27.2%

親会社に帰属する
当期純利益
+11.2%


1株当たり純利益
70.14円

通期配当
34円

株価
1674円

配当利回り
2.0%

株主優待
10%割引カード
(15,000円相当)

配当+株主
優待利回り
11.0%

配当性向
未定

三越伊勢丹

2026年3月期
2Q決算


売上高
2,538.7

営業利益
314.5

経常利益
331.1

親会社に帰属する
当期純利益
293.7



前年同期比

売上高
-3.9%

営業利益
-9.8%

経常利益
-14.5%

親会社に帰属する
当期純利益
+15.7%


1株当たり純利益
81.75円

通期配当
65円

株価
2631円

配当利回り
2.5%

株主優待
10%割引カード
(30,000円相当)

配当+株主
優待利回り
13.9%

配当性向
34.5%

考察

注目すべきところは以下の点か。

  • 売り上げ規模はJFR>高島屋>三越伊勢丹
  • 一方で中間純利益はJFR<高島屋<三越伊勢丹
  • 1株当たりの純利益は三越伊勢丹>JFR>高島屋
  • 配当利回りは三越伊勢丹>JFR>高島屋だが、株主優待を上限まで使うとJFR>三越伊勢丹>高島屋

売上の規模はJFRが大きいのに、中間期利益は規模が一番小さい三越伊勢丹が大きい。つまり売り上げによらない収益のおかげといえそうだ。

三越伊勢丹の決算にはこう書いている。

インバウンド客の減少による売り上げ減を国内顧客の売り上げ増で若干リカバリを図った。販管費のコントロールで上期は過去最高益。

インバウンド客が減ることはわかっていたことなのでコストカットを行って利益を確保したようだ。

一方でJFRの減益は以下の理由と書いている。

セグメント別ではデパート、金融事業の落ち込みが大きい。デパートはインバウンド客の落ち込み、金融事業は新クレカの立ち上げによるものとのこと。
そもそもデパートはインバウンド客の値上げ前の駆け込み需要の反動もあるようだ。

JFRはインバウンド客の減少による収益低下だけでなく、高額商品の売れ行きが良くないようだ。さらに新PARCOカード発行のためのコストが余計にかかっている。

投資方針

3社ともインバウンド客の減少が悩みの種だが、新たな中国との火種もあり当面は回復しないだろう。その前提でどこに投資するか考えてみる。

JFRは新PARCOカード対応のコストが落ち着けば利益の減少に歯止めが効きそうだが、これだけが原因と思えない。他の要因も片付くめどが立っているか疑問。
ただし減益の理由を対策すれば増益するはずだ。上昇余地はありそうだ。(2026年度になればかもしれないが)

一方で三越伊勢丹はコストカットなど対策をしてこの2Q決算をたたき出したと思え、これ以上の利益を増やす余地はなさそうだ。
新たな中計の発表をしているが効果はまだわからない。下がることはあっても今以上の利益を得ることは難しいだろう。

なお、2Q決算を見る限りでは高島屋に投資する意味はあまりないと思う。JFRか三越がいいだろう。増配しても配当利回りは3社で一番低いままだ。株価上昇に配当増が追い付いていない印象だ。

株式投資で参考になる本

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著者プロフィール
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本業はソフトウェアエンジニア。2005年頃に低い金利が嫌になり投資を開始。それ以来、ライブドアショック、リーマンショック、ウクライナショックを耐えて市場にまだとどまっている。日本の株主優待を中心に古くはBRICs投資、最近ではUSの個別銘柄にも投資。 他にはクレジットカードを用途別に使い分け、ポイ活も実施。常にお得な情報を探し、ふるさと納税も定期的に実施。
 
 

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